おいしくいただくための 上手な解凍方法

流通の過程で一度も冷凍していない生の鹿肉は肉の弾力、香り、旨味が冷凍物とは比べ物になりません。また、解凍方法を間違うと本来の旨味を大きく損なわれてしまいます。ですが、保存性を高めるために冷凍保存は避けられません。けれど、怖がることはありません。上手な解凍方法を知れば生に近い状態で楽しむことができますよ。少しでもおいしく召し上がってもらいたいから、一度お試しいただければ幸いです。

肝心なことは、ドリップを逃さないこと

お肉のおいしさを逃してしまう一番の原因は旨味や栄養を含んだドリップ(肉汁)が流れ出してしまうこと。食品トレーに赤い液体が溜まっているのを見たことがありませんか?それがドリップです。ドリップが流出した肉は旨味が半減しジューシーさを失ってしまいます。

~上手な解凍方法のポイントは2つ~

1、低温でゆっくりと時間をかけて 

電子レンジの解凍機能を使う、流水にさらす、お湯につける…など、急速に解凍するとドリップが大量に流出する原因になります。調理する前の晩か、当日の朝に冷蔵庫に移して、8時間以上かけて解凍してください。

 

          

2、半解凍状態がベストです

完全に解凍しきってしまうと、その分ドリップの流出量も増えてしまいます。

ドリップを内部に閉じ込めた状態=半解凍ならドリップの流失が抑えられます。肉のカットなどの調理もしやすいですよ。

シェフから教わった、丁寧な解凍方法

ボウルにお水を張ってその中に真空パックした状態か、ジップロックに入れて空気を抜いた状態のお肉を入れて1晩冷蔵庫で寝かせます。急激な温度変化がなく、均等な低温度で解凍ができます。